新型コロナに感染し、都内の宿泊療養施設(ホテル)を利用した流れや感想

新型コロナ感染、都内の宿泊療養施設を利用

2022年6月中旬に新型コロナウイルスに感染し、東京都内の宿泊療養施設(ホテル)を6泊7日利用した。宿泊療養を考えているけど、不安だな&詳しく知りたいなという方へ経験をお伝えする。

もくじ(押したらジャンプ)

宿泊療養施設って?

病院でPCR検査を受けて、医師から新型コロナ陽性を伝えられたときに「新型コロナ陽性者の方へ」といったA4の紙を受け取った。その中に「宿泊療養」の簡単な案内と連絡先の電話番号が載っていて、都内の宿泊療養施設(指定のホテル)が無料で利用できることを知った。

宿泊療養施設では、1日2回の体温測定と食事を指定の時間内にホテルのロビーまで取りに行くとき以外は、個室の部屋の中で自由に過ごせると書いてあった。

ただし療養施設に入った場合、隔離対象期間が終わるまで「ホテルの外には一切出られない」というルールがある。

注意としては、コインランドリーなどは利用できないため全日程分のタオルや衣服の持参を推奨されている。もしも洗濯が必要な場合は、洗面所で手洗いすることになるからだ。

ちなみに、宿泊療養施設に入る場合の費用負担はない。ホテルの部屋代や食事のお弁当代も含めて無料で提供される。

新型コロナ発症から受診まで

わたしが新型コロナウイルス感染の症状が出始めてから、病院で発熱外来を受診するまでの実際の流れです。

初日:いきなり発熱症状が出る

目覚めた朝7時ごろは何も異変は感じなかったにも関わらず、朝9時ごろに36.9度と微熱が出てきて、体調がおかしいなと感じ始めた。

そして、朝10時ごろには37.9度の発熱で身体がだるくなり、お昼には38.3度まで体温が上がった
しっかり水分補給をしつつ、夕方から5時間ほど寝ていたら熱は38度をきったので少し安心していた。

2日目:発熱症状に加えて咳も出る

翌朝も体温は38度をきったままだったこともあり起きていた。しかし、やたら喉が渇いて、ひたすらお茶とスポーツドリンクを大量に飲んでいた。

その後のお昼ごろに再び38度を超えてしまい、うなだれるように寝込んだ。

夕方には、体温は37.4度と下がって来て(ただの風邪だったかな?)もう治るのかな?と思ったのも束の間。
目が覚めた時には、咳が出たり、喉の痛みを感じたりするようになっていた。

だるさ・しんどさはあったものの、高熱ではなくなった分か身体は楽になってきたと感じた。しかし、夜寝ている時に咳がつらく、深夜に目が覚めてしまって2時間ほど寝付けない夜を過ごすことに。

3日目:発熱外来でコロナ陽性となる

3日目の朝には、36.9度と熱はほぼ下がっていたけれど、喉の腫れや咳・鼻水などの風邪に似た症状が強く現れるように。そこで病院を受診することを決めた。

ところが新型コロナウイルス騒動が始まってからは、37.5度以上の発熱がある者は一般的な受診ではなく「発熱外来」などを受診する必要があり。
近所の内科に突然行っても、受診してもらえないのが普通になっている。

かかりつけ医がないため「東京都発熱相談センター」「新型コロナウイルス感染症にかかる相談窓口について」を見て、発熱外来などのリストがあることを知りましたが探しにくく諦めムード。

Googleマップで近所の内科を調べて、Webサイトを見ていくと、下記のように記載を見つけた。

発熱・咳・のどの痛み・腹痛などの感染症状のある方は、完全予約制です。必ずお電話のうえご来院ください。感染予防のため、予約のない方の診察は行っておりません。また、やむを得ない場合以外はご家族の付きそいはお控え下さい。

内科のお知らせより

そこで、この近所の内科に予約の電話を9時半ごろにしたところ、当日は予約がいっぱいで夕方しか空いていません。と案内を受けて、夕方に予約して行った。


予約時の電話で「院内には入らず、エレベーターホール前のインターホンを押して待つように」と言われていたため、その通りにした。
すぐに院内からスタッフが出てきて、奥の個室のビニールカーテンの向こう側の椅子に通された。同時に問診票を渡され、ひとりになり記入。

1分も経たない間に看護師さんがやってきて、全身を覆った完全防備な服装の看護師さんは開口一番、「先にPCR検査しても良いですか?」と聞いてきて、「はい」と答える。
看護師さんは、ビニールカーテンの穴から腕だけを私の方に差し出して、私の鼻に長い綿棒を入れた。その瞬間は少し苦しくて咳がでたが、すぐに終わりほっとした。

「結果が出るまで問診票の続きを書いて、しばらくお待ちください。」

10分ほどすると医師が入室し、「残念ながら、コロナ陽性です。」と伝えられた。

高熱も出ていたから、やっぱりコロナだったかという気持ちだった。しかし、高熱の原因がコロナだったと分かってよかった。他の大きな病気などではなく、原因がコロナだとはっきりしたことで安心した。

症状と時期や周りにコロナ陽性者はいたか?などの質問を受けた。

最後に医師からコロナ陽性者向けのA4のプリント用紙を受け取った。そこには隔離終了日の日付や、療養の注意事項などが書かれていた。

そして、ここには宿泊療養の案内も書かれていた。とはいえ、簡単な説明と連絡先くらいだ。

そうして、病院を後にして近くの薬局に薬を処方してもらいに行った。薬局の入口横にある「発熱の方」用のチャイムを押して待つ。中から出てきたスタッフに処方箋と保険証を差し出した。

「コロナ陽性の診断がでましたか?」と聞かれて、「はい」と答える。その後は、場所が薬局入口前(つまり外)ということ以外は、通常の薬を処方してもらうのと同じ流れだった。

薬剤師から薬の説明を受けたあと、無料で薬一式を受け取った。この中にはコロナ専用の特別な薬はなく、風邪薬とほぼ同じだった。熱さまし、咳止め、鼻炎薬、アレルギー薬といったものだ。

4日目:自宅療養

4日目の体温は、37度台前半と落ち着いてきたが、病院でもらった熱さましの薬のおかげかもしれない。

身体はだるくしんどかったけれど、この日は通常通りテレワークで仕事ができた。

この日、お昼すぎに宿泊療養の連絡先へ電話をした。電話がつながると「宿泊療養ご希望ですか?」から始まった。コロナ陽性の確認を医療機関にとるからと、個人情報と受診した病院名を聞かれた。

後ほど、コロナ陽性診断の確認がとれましたと折り返しの電話をもらう。そして、管轄の区の保健所からいつどこの療養施設かといった連絡が入ると伝えられる。連絡は明日になるはずだが、もしかすると本日中に連絡があるかも知れないそうだ。

結局この日に住んでいる区の保健所から電話をもらう。入所日は明日、療養施設となるホテル名も告げられる。予想はしていたが、住んでいる区にあるホテルだった。

そして夕方、昨日受診した病院の医師から保健所から連絡があったかと、コロナの症状を伺う電話があった。

夜のうちに、宿泊療養施設へ持っていく荷物をバックパックにまとめた。

宿泊療養を利用した

これから宿泊先のホテルに実際に入ることになるが、この宿泊療養の様子をしっかり反映できている記事があったので、下記リンクを貼る。

参考)「すごく異様…本当に人と会わない」コロナ感染者が記録した宿泊療養施設の6日間

1年以上前の記事で場所も名古屋だけど、2022年6月の東京でも宿泊療養はほとんど変わっていなかった。

5日目:自宅→宿泊療養

宿泊療養施設まで行くときは、送迎車が迎えに来てくれる。迎えの時間は当日の午前中に連絡が入る。

わたしの場合は11時に電話があった。13時ごろに伺うと電話を受け、到着したら再度電話するから、それから自宅を出るようにと。

13時5分前に家の前に到着したという電話をもらった。

透明な窓の向こうに受付の方がいて、窓越しに入所説明を受け、自分の名前がある封筒を自分で選んでとる。受付の方に封筒を見せて確認される。

そして、さっそくホテルの部屋へ移動する。エレベーターは外に繋がる1階のボタンは使えないようにガムテープが貼られていた。フロアに着いて部屋に入ると、間も無く内線で電話が掛かってきた。

ホテルの事務局とはこの内線で連絡がとれる。受付で受け取った封筒の中身を確認した。10枚はあるA4の紙とともに、オキシメーターとペンが入っていた。

少しして、今度はホテルに常駐している看護師から内線は入った。1日2回の体温・酸素濃度・脈拍測定の報告について、持ってきた薬の種類とそれぞれの数もすべて確認された。

熱冷ましの薬、これだけはもう飲まないでください。とも指示を受ける。この施設から出られる退所条件には、隔離期間の10日の他に、薬に頼らず熱が下がって2日以上経っているという条件もあるそうだ。

この日も受診した病院の医師から症状伺いの電話があった。「よかった!よくなってきていますね。」と言われて単純に嬉しくなった。家の近所にあるからだけでなく、この医師をかかりつけ医にしようという気持ちになった。

6日目:宿泊療養

土曜日で仕事はお休みの日。休日であるが規則正しい生活が始まる。

7時:起床→体温測定とオキシメータで酸素濃度および脈拍を測り、専用のWebサイト上でその数値と症状への質問に回答を入力する。

8時〜9時:朝食のお弁当配布。ロビーまで取りに行く。

12〜13時:昼食のお弁当配布。ロビーまで取りに行く。

16時:朝7時と同じ、体温などを専用のWebサイトに入力する。

18〜19時:夕食のお弁当配布。ロビーまで取りに行く。

この決められた時間以外の部屋の中では完全に自由だった。内線も毎日は鳴らない。

また、ホテルの事務局との連絡はすべて内線電話で行われる。

お弁当を取りに行くとき以外は部屋から出てはいけないルールなのだ。つまり、同じくコロナ療養中の方とはお弁当を取りに行くときだけ一瞬会うことになるが、それ以外は人と一切顔を合わすことがない。

ずっと起きているのはしんどく、持ってきたノートPCでディズニープラスを契約して横になってずっと観ていた。このホテルではWifi速度はやや遅く、LANケーブルで繋ぐと快適な速度でネット回線が使えた。

7日目:宿泊療養

朝ごはんのお弁当

この日は日曜日でお休み。

症状はもう落ち着いていて、ときどき咳があるのと鼻水くらいになった。

体温測定とお弁当配布イベントは毎日同じ時間に繰り返されるので、宿泊療養中は毎日同じ。

朝ごはんのお弁当のインパクトが強すぎ…

症状はもうよくなってきたと思いきや、夜に咳が続いてなかなか寝られなかった。

8日目:宿泊療養

月曜日、宿泊療養中の平日日中はテレワークをして過ごしていた。症状が落ち着いてきても身体のだるさはあったため、お昼休みはいつもお昼寝をした。

9日目:宿泊療養

火曜日、この日もいつも通りテレワークをして過ごした。もうほとんど気になる症状は感じない程度になったが、身体のだるさはあった。

10日目:宿泊療養

コロナ陽性を診断した医師から電話があり、症状を聞かれた後に「本日で隔離期間終了です。」と告げられる。

ただ少し咳が残っていたので、もし症状がひどくなることがあれば、また受診してください。とも。

療養施設内の看護師からも電話があり、明日で療養終了予定だが、最終決定は明日の朝9時から医師と協議後決まると言う。退所はほぼ確定なので、9時までに荷物をまとめておくようにと告げられた。

隔離期間が終了

11日目:宿泊療養→自宅

10日間の隔離期間が終わり、宿泊療養も予定通り終了。

朝の体温測定と朝食は、昨日までと同じ。1日3食のお弁当は毎回違ったお弁当で、一度も同じお弁当はでなかった。

午前9時すぎに内線で電話連絡があり、予定通り本日退所の連絡を受けた、自宅へ帰れる。退所の案内を内線で受け、準備ができたら連絡するから、それまで待っておくよう伝えられる。

事務局から10時台に連絡をもらい、自分でシーツやゴミを所定のところへ捨て、部屋の鍵とオキシメータおよびペンを返却し、そのまま裏口のようなところからホテルの外へ出た。

ちなみに行きは送迎車だったが、帰りは自力で公共交通機関を使って帰る必要がある。

都内の自宅まで、バックパックを背負って公共交通機関を使って帰った。ちょうど猛暑日で療養明けの身体にはこたえる。駅まで少し歩くだけでもクタクタになった。

新型コロナから回復

10日が経過した後も、少し咳が出るという状態がまだ1週間ほど続いた。その後は特に気になるほどの症状はなく済んだ。

この後、処方箋をもらった薬局から二度、症状伺いの電話があった。

新型コロナにかかると多くの方々に助けられるんだなと身をもって体感した。感謝しかない。

10日間ひきこもっていたこともあってか、食欲がすぐに戻らず、その後は2週間ほど明らかに体力が落ちていると感じながらも徐々に日常の生活に戻っていった。

記事のシェアはこちら
  • URLをコピーしました!
もくじ(押したらジャンプ)