宮崎の女ひとり旅ガイド:モデルコースとエリア別おすすめ
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青島の海沿いを歩いて、夕方には橘通りのお店で地鶏をつまむ。宮崎のひとり旅は、南国の光とのんびりした空気のなかで、自然に肩の力が抜けていきます。
九州の南東にある宮崎は、青島神社や鵜戸神宮といった神話の地と、日南海岸の開放的な景色が一日でつながる場所です。空港から宮崎駅まで電車で10分ほどと街の入り口が近く、チキン南蛮や炭火焼きの地鶏も、ひとりでさっと食べられるお店がそろっています。福岡から足を伸ばして、九州周遊にもう一泊足したいときの行き先にもちょうどいいんですよね。
この記事では、宮崎を女ひとりで旅するときに知っておきたい街の魅力、1泊2日と2泊3日のモデルコース、エリア別のおすすめスポット、ひとりでも入りやすいグルメ、宿選びのコツをまとめていきますね。わたしが実際に泊まった中心部の宿の話も交えてお届けします。
宮崎がひとり旅にぴったりな理由
宮崎は、南国らしいおおらかさと街なかの便利さが両立した、ひとり旅のしやすい県です。観光地として気負わず、自分のペースでのんびり過ごせる空気があるんですよね。
わたしの感覚では、こんなところが宮崎ひとり旅の良さです。
- 空港から街なかまで電車で10分:宮崎空港駅からJRで宮崎駅まで一本。荷物を持っての移動がほとんどストレスにならない
- 神話の地と海の景色が一度に味わえる:青島神社や鵜戸神宮の神秘的な雰囲気と、日南海岸のひらけた景色。性格の違う風景が近い距離でつながる
- ひとりごはんのハードルが低い:チキン南蛮、地鶏の炭火焼き、レタス巻きなど、定食やカウンターでさっと食べられる名物が多い
- 南国の植物が街を彩る:フェニックスの並木やハイビスカス。空港を出た瞬間からリゾートの空気が漂う
- 空路を使った周遊にも組み込みやすい:宮崎空港から市街地が近く、九州周遊の前後に一泊加えやすい
「予定を詰め込まず、ゆっくり海と空を眺めたい」と感じている人にとって、宮崎はとても相性のいい場所だと思います。
宮崎は見どころが市内・日南海岸・高千穂と広く散らばっています。とくに高千穂は宮崎市から車で約2時間かかります。公共交通では、宮崎駅から特急で延岡駅へ向かい、路線バスに乗り継ぐのが基本です。1泊2日なら市内と日南海岸、2泊3日なら日南海岸か高千穂のどちらかに軸を置くと、無理なく楽しめます。
おすすめモデルコース:1泊2日と2泊3日

宮崎は宮崎駅を起点にすると動きやすく、1泊2日でも青島や日南海岸まで足を伸ばせます。神話の地・高千穂まで行きたいなら、2泊3日で現地に一泊するのがおすすめです。
ここではひとり旅で組み立てやすい2つのコースを紹介していきますね。
1泊2日コース:宮崎市と青島・日南海岸
午前の便で宮崎空港に到着し、荷物を駅前のホテルに預けてから動きはじめるイメージです。
- 1日目昼:空港から宮崎駅へ。ホテルに荷物を預けて、近くの食堂でチキン南蛮のランチ
- 1日目午後:JR日南線で青島へ。青島神社と鬼の洗濯板を歩き、海沿いのカフェでひと休み
- 1日目夕方:宮崎市内に戻り、橘通りやニシタチを散歩
- 1日目夜:地鶏の炭火焼きで夕食。早めに切り上げてホテルでおこもり時間
- 2日目午前:レンタカーで日南海岸をドライブ。堀切峠と鵜戸神宮をめぐる
- 2日目午後:青島周辺でランチのあと、空港へ戻って帰路
ポイントは、青島と日南海岸を1日ずつに分けすぎないこと。日南海岸は南北に細長いので、2日目の午前にレンタカーで一気に走ると、堀切峠の絶景から鵜戸神宮までむりなく回れます。
2泊3日コース:高千穂まで足を伸ばす
もう一泊できるなら、日南海岸の代わりに神話の里・高千穂を旅の軸にすると、宮崎の世界観がぐっと深まります。
- 1日目:宮崎着 → 青島神社と鬼の洗濯板 → 市内で地鶏の夕食
- 2日目:レンタカーで高千穂へ。天岩戸神社と天安河原、高千穂神社をめぐり、高千穂に宿泊。夜は高千穂神楽を鑑賞
- 3日目:朝から高千穂峡を散策。貸しボートで真名井の滝を眺め、宮崎空港へ戻って帰路
このコースなら、海・神話・渓谷という宮崎の三つの顔を味わえます。高千穂は宮崎市内から離れているため、現地に一泊すると移動に追われず過ごせます。帰りの便は遅めの時間を選び、道路状況を見込んで余裕を持って出発しましょう。
高千穂には鉄道が通っていません。宮崎市内から高千穂へ直行する高速バスは2024年5月から当面運休しているため、公共交通なら宮崎駅から特急で延岡駅へ行き、路線バスに乗り継ぎます。2泊3日の限られた日程では、移動しやすいレンタカーがおすすめです。
エリア別おすすめスポット

宮崎は、宮崎駅を中心とした街なかから、神話の島・青島、絶景が続く日南海岸、そして山あいの高千穂へと景色が移り変わっていきます。それぞれの雰囲気とひとりで訪れたいスポットを紹介していきますね。
宮崎市中心部:街歩きと食の起点
宮崎駅から橘通りにかけてが、街歩きと食事の中心。デパートや商店街、飲食店が集まっていて、ひとりでも目的を決めずにぶらぶら歩くだけで楽しいエリアです。
- 橘通り:宮崎いちばんの目抜き通り。デパートやカフェが並び、フェニックスの街路樹が南国らしい
- ニシタチ(西橘通り周辺):夜のグルメエリア。地鶏や郷土料理のお店が密集していて、カウンターのお店も多い
- 宮崎神宮:神武天皇をまつる落ち着いた神社。緑ゆたかな参道は朝の散歩に気持ちいい
- 宮崎県総合博物館:宮崎神宮の北側にあり、宮崎の自然や歴史を学べる。雨の日や暑い時間にも立ち寄りやすい
- 宮崎県立美術館:宮崎神宮の南西にある県総合文化公園内の美術館。静かに過ごしたい日の選択肢に
青島エリア:海に浮かぶ神話の島
宮崎駅からJR日南線で30分ほど。周囲を奇岩に囲まれた小さな島・青島は、宮崎を代表する景勝地です。
- 青島神社:島まるごとが境内のような神社。亜熱帯の植物に囲まれた参道が神秘的で、縁結びでも知られる
- 鬼の洗濯板:島のまわりに広がる波状の岩。干潮の時間に行くと、洗濯板のような模様が一面に現れる
- 青島ビーチ周辺のカフェ:海を眺めながらひと休みできるお店が点在。サーファーが多く、のんびりした空気が流れる
日南海岸エリア:絶景ドライブと洞窟の社
青島から南へ続く日南海岸は、宮崎ドライブのハイライト。フェニックスの並木と青い海が続く道は、ひとりで運転していても気持ちが晴れていきます。
- 堀切峠:フェニックス越しに日南海岸を見渡す絶景ポイント。道の駅フェニックスが隣接していて休憩しやすい
- 鵜戸神宮:断崖の洞窟のなかに本殿がある珍しい神社。亀石に運玉を投げ入れる願掛けが名物
- サンメッセ日南:海を背にモアイ像が並ぶフォトスポット。丘の上からの眺めが開放的
高千穂エリア:神話に包まれた渓谷
宮崎の北端、山あいにある高千穂は、天孫降臨の神話が息づく特別な場所。市内からは離れていますが、足を運ぶ価値のあるエリアです。
- 高千穂峡:柱状節理の断崖に真名井の滝が落ちる渓谷。貸しボートで滝を間近に見上げる体験が人気
- 高千穂神社:杉の巨木に囲まれた古社。神楽殿では毎晩、夜神楽の代表的な4番を披露する「高千穂神楽」を鑑賞できる
- 天岩戸神社:天照大神の岩戸隠れの神話で知られる神社。近くの天安河原は、河原一面に積まれた石が幻想的
ひとりでも入りやすいグルメ・カフェ

宮崎は定食やカウンターのお店が多く、ひとりで食事に困ることはあまりありません。とくに女性ひとりでも気おくれせずに入れるお店を紹介していきますね。
チキン南蛮:宮崎が生んだ定番
揚げた鶏に甘酢とタルタルソースをからめたチキン南蛮は、宮崎発祥のご当地グルメ。定食で出すお店が多く、ランチにひとりでふらっと入れるのがうれしいところです。
発祥とされる延岡まで行かなくても、宮崎市内のあちこちで食べられます。お店ごとにタルタルの濃さや甘酢のバランスが違うので、何軒か食べ比べてみるのも楽しいです。
地鶏の炭火焼き:宮崎の夜の主役
宮崎の地鶏(地頭鶏)を炭火で豪快に焼いた炭火焼きは、ニシタチの夜には欠かせない一品。専門店だと夜のお店が中心ですが、定食で出すお店やカウンター主体のお店も多く、ひとりでも気軽に味わえます。
噛むほどに旨みの出る歯ごたえと、炭の香ばしさがくせになります。「ひとりで居酒屋はちょっと」というときは、地鶏定食を出すお店を選ぶとぐっと入りやすくなります。
冷や汁:暑い日にうれしい郷土の味
冷や汁は、いりこと味噌のだしを冷やして、ごはんにかけて食べる宮崎の家庭料理。きゅうりや豆腐、薬味がたっぷりで、夏の食欲がないときでもさらさらと食べられます。
定食屋や郷土料理店でランチに出していることが多く、女性ひとりでも頼みやすいやさしい味。旅で疲れた身体にもしみます。
レタス巻きと宮崎牛
ゆでたエビとレタス、マヨネーズを海苔で巻いたレタス巻きは、宮崎生まれの巻き寿司。寿司店やテイクアウトで味わえるので、小腹がすいたときにもぴったりです。
奮発したい夜には、ブランド牛の宮崎牛を。鉄板焼きや焼肉のお店なら、ランチのコースやひとり用の御膳を用意しているところもあります。
街なかのカフェ
橘通りや周辺の路地には、コーヒーをていねいに淹れてくれる落ち着いたカフェが点在しています。南国マンゴーを使ったスイーツを出すお店もあって、歩き疲れたタイミングのひと休みにちょうどいいです。
ひとりで長居しても気にならない雰囲気のお店が多いので、本を片手に旅の予定を立て直す時間も取れます。
ホテルの選び方:エリアで決まる動きやすさ

宮崎のひとり旅は、選ぶエリアで翌日の動きが大きく変わります。エリアごとの特徴とひとり旅向けの宿のタイプを紹介していきますね。
宮崎駅周辺:電車とバスの起点に
宮崎空港から電車一本で着く宮崎駅は、青島方面へ向かうJR日南線や、日南海岸方面の路線バスを利用する際の起点です。荷物を持って歩く距離を抑えたい旅に向いています。
駅前には商業施設やホテルがそろっています。コンビニや飲食店を利用しやすいことも、ひとり旅では心強いところです。
中心市街地(橘通り):街歩きと夜ごはん重視なら
橘通りやニシタチに近い中心部へ泊まれば、夜のお店探しから朝の散歩まで徒歩圏で済みます。地鶏や郷土料理のお店が集まっているため、夕食後に歩いて帰れるのも便利です。
わたしは、この中心部にあるホテルエリアワン宮崎シティへ宿泊しました。繁華街まで歩いてすぐで、宮崎駅からは徒歩15分ほどの立地です。地鶏を食べたあと、歩いて戻れる距離感がちょうどよく感じました。部屋は派手さこそないものの清潔で、価格もおさえめ。ひとり旅で「寝るための拠点」と割り切るなら、コスパよく中心部を動ける宿です。
実際に泊まってよかった宿は、別の記事に体験ベースでまとめています。
女ひとり旅で泊まった国内ホテルまとめ。宿泊記へリンクあり
旅ブログ InnocentTrip の涼羽がこれまでに女ひとり旅で宿泊した、国内ホテルを一覧にまとめています。
大浴場つきホテル:歩き疲れをほどく
宮崎の街歩きは、青島の参道や日南海岸の散策で意外と歩きます。海沿いを歩いた日は、潮風と日差しで思った以上に身体が疲れているもの。
そんなとき、頼りになるのが大浴場つきのホテルです。歩き回った夜、広い湯船へ浸かると翌日の足取りがまるで違います。宮崎駅周辺にも大浴場つきの宿があるので、ゆっくり休みたい日はそちらを選ぶのもいいと思います。
宮崎ひとり旅を計画するときのポイント
最後に、宮崎ひとり旅をこれから計画する人へ、おさえておきたいことをまとめておきますね。
- 日南海岸はレンタカーが便利:青島から鵜戸神宮へ向かう路線バスは本数が限られる。運転できるならドライブが快適で、絶景ポイントにも立ち寄りやすい。バスを使う場合は、事前に時刻表を確認して立ち寄る場所を絞る
- 高千穂は移動手段を早めに決める:鉄道は通っておらず、宮崎市内からの直行高速バスも当面運休中。レンタカーを使うか、延岡駅で路線バスに乗り継ぐかを決め、行きと帰りの時間を先に確認しておく
- 青島の鬼の洗濯板は干潮の時間に:潮が引いていると岩の模様がきれいに見える。潮見表を見て訪問時間を合わせると満足度が上がる
- 日差し対策はしっかり:南国の宮崎は日差しが強い。帽子や日焼け止め、歩きやすい靴を用意しておくと安心
- 台風シーズンは天候を確認:夏から秋にかけては台風の影響を受けやすいので、航空券の振替条件を確かめてから予約を
宮崎では、青島や鵜戸神宮の神話の空気と、日南海岸のひらけた景色を、南国らしいおおらかなテンポで味わえました。昼は海沿いを歩き、夜は中心部で地鶏をつまんで、駅前の宿へすっと帰る。都会すぎず、景色と食に恵まれた宮崎。九州のひとり旅へもう一日足したい大人女子にこそ、訪れてほしい場所です。
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