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箱根の女ひとり旅ガイド:温泉モデルコースとエリア別おすすめ

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「ひとりで温泉に泊まりたいけれど、女ひとり旅で気おくれせずに過ごせるところはどこだろう」と悩むこと、ありませんか。

新宿から小田急ロマンスカーで約1時間半。山あいの湯けむりと、芦ノ湖の静けさと、現代アートの美術館が、ぎゅっと一つの町に同居している箱根は、温泉ひとり旅の定番中の定番です。一人泊を受け入れている宿が比較的多く、女性ひとり客にも慣れている町なので、はじめての温泉ひとり旅にも選びやすいんです。

この記事では、箱根を女ひとりで旅するときに知っておきたい町の魅力、1泊2日と2泊3日の温泉モデルコース、エリア別のおすすめスポット、ひとりでも入りやすいグルメ、一人泊できる宿選びのコツをまとめました。

箱根がひとり旅にぴったりな理由

箱根は、温泉地のなかでも女ひとり旅と相性のよい町。理由は「都心から近い」「温泉がある」というだけではありません。

ひとり旅目線で見たときの箱根のいいところは、わたしの感覚ではこんな感じです。

  • 新宿駅から約1時間半:小田急ロマンスカー1本で箱根湯本までたどり着けるので、思い立った金曜の夜から動ける
  • 一人泊歓迎の宿が多い:温泉旅館でも「ひとり泊プラン」を出している宿が多く、女性ひとりでも浮かない
  • エリアごとに表情が違う:箱根湯本のにぎわい、強羅の山あい、仙石原のすすき、芦ノ湖の静けさ。気分で選べる
  • 箱根フリーパスでらくらく移動:登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船まで乗り放題のパス1枚で動ける
  • 美術館がたくさんある:箱根ガラスの森、ポーラ美術館、彫刻の森。雨の日でも楽しめる屋内の選択肢が豊富

「ひとりで温泉に浸かりたい」「自然のなかでぼんやり過ごしたい」「移動の段取りで疲れたくない」と感じている人にとって、箱根はかなり相性のよい町だと思います。

1泊2日と2泊3日、どちらが向くか

箱根は1泊2日でもじゅうぶん楽しめますが、温泉と美術館を両方ゆっくり味わいたいなら、ぜひ2泊にしてみてほしいんです。

1泊だと、宿に着いてから温泉と夕食を満喫してチェックアウト、というリズムでけっこう時間が過ぎてしまいます。2泊にして中日を1日まるごと観光に使えると、ロープウェイで大涌谷へ行ったり、ガラスの森美術館や彫刻の森でゆっくり過ごしたりする余裕が生まれます。

1泊2日2泊3日
楽しめるエリア箱根湯本+強羅 or 仙石原のどちらか箱根湯本+強羅+仙石原+芦ノ湖
温泉の入り方宿の温泉と立ち寄り湯1〜2か所宿の温泉に加えて、別エリアの日帰り湯も
美術館巡り1〜2館がせいいっぱい3〜4館をゆったり回れる
向く人週末でさくっと温泉に浸かりたい温泉も美術館も自然もぜんぶ味わいたい

「とりあえず温泉に泊まりたい」なら1泊でも満足。ですが「自分へのご褒美旅にしたい」「写真をきれいに撮りたい」と思うなら、2泊のほうがゆったり満たされます。

紅葉の時期(11月中旬〜下旬)と紫陽花の時期(6月中旬〜7月上旬)は、箱根登山電車やロープウェイが混みあいます。一人泊できる人気宿も予約が取りにくくなるので、ねらっている宿があれば2〜3か月前から動くのが安心です。

おすすめモデルコース:1泊2日と2泊3日

箱根の1泊2日と2泊3日のモデルコースを、登山電車やロープウェイ、芦ノ湖、温泉街の風景で表現したイラスト

箱根ひとり旅は、日数によって回るエリアの組み合わせが変わります。地図で見るとちいさく見える箱根ですが、登山電車・ケーブルカー・ロープウェイと乗り換えが多いので、欲張ると意外と疲れます。

ここでは、ひとり旅でとくに動きやすい二つのコースを紹介していきますね。

1泊2日コース:箱根湯本と強羅をゆっくり巡る

はじめての箱根ひとり旅、または週末でぎゅっと楽しみたいときは、箱根湯本と強羅を登山電車で結ぶコースがちょうどよい組み合わせです。

  1. 1日目朝:新宿駅から小田急ロマンスカーで箱根湯本駅着(10時前後)
  2. 1日目昼:箱根湯本駅周辺で湯葉丼や蕎麦のランチ、商店街をぶらり
  3. 1日目午後:登山電車で強羅へ。彫刻の森美術館をゆっくり鑑賞
  4. 1日目夕方:強羅エリアの宿にチェックイン、温泉と夕食でゆったり
  5. 2日目朝:宿の朝風呂と朝食。チェックアウトまで部屋でのんびり
  6. 2日目昼:ケーブルカーで早雲山へ、ロープウェイで大涌谷の景色を眺める
  7. 2日目午後:箱根湯本へ戻って商店街でお土産、ロマンスカーで新宿へ

ポイントは、初日の午後に強羅へ早めに移動して、宿でゆっくり温泉時間を取ること。宿に早くチェックインできれば、夕食前にひと風呂、夕食後にもう一度、朝もまたひと風呂と、1泊で温泉を3回楽しめます。これがひとり温泉旅の醍醐味なんです。

2泊3日コース:箱根湯本・強羅・仙石原・芦ノ湖を満喫

すこし足を伸ばせるなら、2泊3日でエリアごとにきちんと時間を取るのがおすすめです。

  1. 1日目:箱根湯本着 → 商店街ランチ → 登山電車で強羅へ → 彫刻の森美術館 → 強羅の宿で温泉と夕食
  2. 2日目朝:ケーブルカーで早雲山、ロープウェイで大涌谷を経て桃源台へ。芦ノ湖畔を少し歩く
  3. 2日目午後:バスで仙石原へ移動、ポーラ美術館 or 箱根ガラスの森美術館をのんびり鑑賞
  4. 2日目夕方:仙石原の宿にチェックイン、すすき野原の夕暮れを散歩してから温泉
  5. 3日目朝:宿の朝風呂と朝食、仙石原のカフェでモーニング
  6. 3日目昼:バスで箱根湯本へ戻り、立ち寄り湯と商店街で旅の締めくくり
  7. 3日目午後:ロマンスカーで新宿へ

このコースなら、箱根の四つの異なる顔(箱根湯本のにぎわい、強羅の山あい、仙石原の高原、芦ノ湖の静けさ)を、無理なく体験できます。宿を一泊目と二泊目で別エリアにすると、それぞれの温泉と朝の景色を味わえるので、ご褒美感がさらに増します。

箱根フリーパスは、小田急線各駅や箱根湯本駅などで購入できる便利なパス。登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船に加えて、対象のバス路線も利用できます。2泊3日コースなら3日券が便利です。ロマンスカーを使う場合は、別途特急券が必要です。

エリア別おすすめスポット

箱根湯本、強羅、仙石原、芦ノ湖のエリアごとの違いを、温泉街やロープウェイ、すすき草原、湖の鳥居で表現したイラスト

箱根はエリアごとに表情が違うので、自分の気分に合わせて選んでみてください。それぞれのエリアの雰囲気と、ひとりで訪れたいスポットを紹介していきますね。

箱根湯本:商店街と立ち寄り湯のにぎやかなエリア

「箱根に来た」気分を満たしてくれるのが、箱根湯本駅から続く商店街。和雑貨、温泉まんじゅう、湯葉や蕎麦のお店がずらりと並んでいて、ひとり歩きでも飽きません。日帰りでも気軽に温泉に立ち寄れるのもこのエリアの魅力。

  • 箱根湯本商店街:駅前から続くにぎやかな通り。寄木細工や温泉まんじゅうのお店をのぞきながら散歩できる
  • 天成園:駅から徒歩圏の日帰り温泉。屋上の露天風呂で開放感のある湯浴みができる
  • 箱根湯寮:登山電車塔ノ沢駅近くの立ち寄り湯。森に囲まれた貸切風呂もある
  • 早雲寺:北条早雲ゆかりの静かな禅寺。観光客の波からひと息つきたいときに

強羅:山あいの宿と美術館のエリア

登山電車の終点・強羅は、箱根のなかでも山あいの落ち着いた雰囲気が魅力のエリア。一人泊できる温泉旅館や、彫刻の森美術館をはじめとする美術館が点在します。

  • 彫刻の森美術館:屋外の彫刻と山並みが一体になった野外美術館。一人でもゆっくり歩き回れる
  • 箱根強羅公園:ケーブルカーの公園下駅すぐ。温室や噴水のあるフランス式整形庭園
  • 箱根美術館:苔庭が美しい紅葉の名所。秋には庭園そのものが芸術作品のように
  • 強羅花壇周辺:洗練された旅館が集まる通り。建物を眺めながら散歩するだけでも気分が上がる

仙石原:すすき野原と美術館の高原エリア

強羅からさらにバスで20分ほど上がった仙石原は、すすき野原と美術館で知られる高原のエリア。標高が高いぶん夏でも涼しく、秋の黄金色のすすきは見ごたえじゅうぶんです。

  • 仙石原すすき草原:秋(9月下旬〜11月上旬)の黄金色のすすきが圧巻。早朝の散歩が気持ちいい
  • 箱根ガラスの森美術館:ヴェネチアン・グラスのきらめきと、晴れた日の光の反射が美しい
  • ポーラ美術館:印象派から現代アートまで幅広い名画が並ぶ。森のなかにある建築そのものも見もの
  • 箱根ラリック美術館:ルネ・ラリックのガラス工芸を静かに鑑賞できる美術館。落ち着いた大人のひとり時間に

芦ノ湖:海賊船と富士山ビューの静かなエリア

箱根観光のシンボル・芦ノ湖は、海賊船で湖を渡れる開放感のあるエリア。晴れた日には湖の向こうに富士山が見えるので、ロープウェイから芦ノ湖へ降りるルートはぜひ組み込みたいところ。

  • 大涌谷:ロープウェイから見下ろす噴煙地は迫力満点。名物の黒たまごもここで
  • 元箱根港・箱根町港:海賊船の発着地。湖畔のベンチで湖を眺める時間がご褒美
  • 箱根神社:芦ノ湖畔の水中鳥居が有名な神社。早朝に行くと、湖面と鳥居の静かな景色に出会える
  • 成川美術館:芦ノ湖を見下ろす展望ロビーが圧巻。お茶を飲みながら湖と富士山を眺められる

ひとりでも入りやすいグルメ・カフェ

箱根の蕎麦や湯葉、温泉まんじゅう、緑の見えるカフェ時間をやわらかな水彩調で表現したイラスト

箱根は観光地で食事の選択肢が豊富。ひとり客に慣れたお店も多いので、女ひとり旅でも気おくれせずに食事を楽しめます。とくに入りやすいタイプのお店を紹介していきますね。

湯葉と蕎麦のランチ

箱根ランチの定番が、湯葉丼と手打ち蕎麦。箱根湯本駅周辺には湯葉丼直吉のような名物店や、強羅近辺には自然薯料理のお店が点在しています。

カウンター席や小ぶりのテーブルが多く、ひとりでも気兼ねなく入れるのがいいところ。お昼のピークタイム(12時〜13時半)を外して、11時半か14時前に入ると待たずに座れます。

温泉まんじゅうと甘味処

商店街を歩きながらの食べ歩きにぴったりなのが、温泉まんじゅう。箱根湯本駅前には老舗の温泉まんじゅう店がいくつかあり、できたての熱々を一個から買えるのがうれしいんです。

温泉街歩きの合間や、登山電車の待ち時間にベンチで甘味、というのも箱根ひとり旅らしい時間の過ごし方。観光のリズムが整います。

美術館併設のカフェ

ポーラ美術館のレストランや、彫刻の森美術館のカフェなど、美術館のなかにあるカフェは女性ひとり客がとても多くて入りやすい場所のひとつ。窓の向こうに森や彫刻が見える席に座れれば、それだけで小一時間は過ごせます。

ひとり旅で「何もしない時間」をきちんと取るのは、けっこう贅沢なこと。観光と観光のあいだに、あえてカフェに長居する時間を組み込むと、旅の体感がぐっと豊かになります。

黒たまごと大涌谷グルメ

ロープウェイで大涌谷に降りたら、ぜひ食べたいのが名物の黒たまご。火山の蒸気でゆでられた黒い殻のたまごで、一個食べると7年寿命がのびると言われています。観光らしい体験として、写真を撮りつつ味わってみてください。

一人飲みできる小さなバー

夜は宿でのんびり過ごす派が多いと思いますが、箱根湯本駅周辺や強羅エリアには、ひとりで立ち寄れる小さなバーやワインバーもあります。地元のクラフトビールや、箱根の地ビール「箱根ビール」を扱うお店もあります。

ひとり温泉旅の夜に、ふらっと一杯だけ。そんな選択肢があるのも、観光地らしい安心感です。

一人泊できる温泉宿の選び方

箱根の温泉宿は、エリアと宿のタイプで雰囲気がかなり違います。一人泊の受け入れ状況も宿によって差があるので、選び方のポイントを紹介していきますね。

箱根湯本エリア:駅近で動きやすい

箱根湯本駅から徒歩圏の宿は、観光から戻ってすぐチェックインできて、駅へのアクセスもらく。コンビニや飲食店も多く、ひとり旅でも夜の選択肢に困りません。

ビジネスホテル系から温泉旅館まで宿の種類が豊富で、一人泊プランを出している宿もたくさん見つかります。はじめての箱根ひとり旅で「宿のタイプで迷う」というときは、まず箱根湯本エリアから探してみるのがおすすめです。

強羅エリア:山あいの静けさを味わう

強羅エリアの宿は、登山電車かケーブルカーで少し上がった山あいに点在しています。客室から見える山並みや、夜の静けさは箱根湯本では味わえないご褒美。

宿によっては部屋食を選べたり、貸切風呂が無料で使えたりするので、女ひとり旅にはとくに合います。一人泊プランがある宿は限られるものの、平日ねらいなら見つけやすいです。

仙石原エリア:高原と美術館に近い宿

仙石原の宿は、すすき草原や美術館に徒歩・バスで行ける立地が魅力。標高が高いぶん夏でも涼しく、秋には窓の向こうにすすきの黄金色が広がります。

落ち着いた大人向けの宿が多いので、女性ひとりでも浮かない雰囲気。ただし駅から離れているのでバス利用が前提になります。荷物はキャリーケースより少なめにまとめておくのが快適です。

一人泊向け宿の確認ポイント

箱根の温泉旅館で一人泊するときに、予約前にチェックしておきたいポイントがいくつかあります。

  • 「ひとり旅プラン」「一人泊プラン」の表記:1名料金が明示されていて、ひとりでも予約しやすい
  • 平日と土日の料金差:一人泊は平日のほうが格段に安く、宿の選択肢も多い
  • 食事のスタイル:部屋食、個室食、レストラン食。ひとりで落ち着くのは部屋食か個室食
  • 客室露天の有無:人目を気にせず温泉を楽しみたいなら、客室露天つきがご褒美感大
  • 大浴場の利用時間:深夜と早朝に使えるかで、温泉の楽しみ方が変わる

箱根の老舗旅館のなかには、伝統的に「一人泊不可」としているところもあります。予約サイトで「ひとり旅プラン」「一人OK」のフィルタを使うか、宿に直接問い合わせてみるのが確実です。

箱根ひとり旅を計画するときの大事なポイント

最後に、箱根ひとり旅をこれから計画する人へ、おさえておきたいポイントをまとめておきますね。

  • ベストシーズンは3〜4月と10〜12月:紅葉と新緑、冬の澄んだ富士山。気候も歩きやすい
  • 混雑を避けるなら平日と早朝:登山電車・ロープウェイは土日の昼に集中する
  • 箱根フリーパスを活用する:登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船まで乗り放題
  • 歩きやすい靴を:駅と宿の段差、温泉までの坂道、美術館の館内。スニーカーが安心
  • 荷物は少なめに:宿で何度も着替えるとき、軽い荷物のほうがらく。大きな荷物は箱根湯本駅のロッカーや宅配で

箱根は、都心から近いとは思えないほど季節の表情が豊かで、何度訪れても違う顔を見せてくれる町です。エリアを絞って、温泉にしっかり浸かって、美術館でぼんやり過ごす。それだけで、ひとり旅ならではの箱根の時間が見えてきます。

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著者のプロフィール画像
上月 涼羽
Suzuha Kozuki

ひとり旅好き。国内外をひとり旅しながら、役立つ情報をブログで発信中。ANAのSFC有り。東京在住。

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